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アイリーア8mg発売1周年記念シンポジウムに参加してきました

 

   

 

 

先日、東京で開催された「アイリーア8mg 発売1周年記念シンポジウム」に参加してきました。今回はその様子と、当院での治療の現状について、わかりやすくご紹介いたします。

 

アイリーア8mgとは?

**加齢黄斑変性症(かれいおうはんへんせいしょう)**は、視力の低下や失明につながることもある、加齢に伴う目の病気です。

この病気に対する注射薬「アイリーア」は以前から使われており、今回ご紹介するアイリーア8mgは、その高用量版です。従来の2mg製剤と比べて有効成分が多く、効果が長持ちしやすいことが特長です。治療の間隔が延ばせることで、患者さんの通院負担軽減にもつながります。

 

シンポジウムのテーマ:「続けられる治療とは?」

今回のシンポジウムには、全国から多くの眼科医が集まり、「続けやすい治療とは何か?」をテーマに活発な議論が行われました。

治療の継続には、以下のような要素が重要であると再確認されました:

  • 治療効果がしっかりと実感できる
  • 費用や通院回数など、患者さんの負担が少ない
  • 医療現場の負担も過度にならない
  •  

当院(石田眼科)での取り組みと成果

当院では2024年度に、抗VEGF薬(アイリーアを含む)による治療を1,000件以上実施しました。

しかし現実には、費用面や通院の負担から治療を中断してしまう方もいらっしゃいます。特に冬場の雪で通院が困難になる地域では、それが深刻な課題となっています。

そうした中で、アイリーア8mgの登場は非常に心強い選択肢です。
海外の臨床試験では、治療を3年間続けた患者さんのうち**約78%**が、注射の間隔を4ヶ月に1回まで延ばすことができたという結果が報告されています。

当院でも2024年にアイリーア8mgに切り替えた21名の患者さんのうち、**18名(約86%)**で実際に注射の間隔を延ばすことができました!

これは、患者さんにとっても、私たち医療者にとっても、非常にうれしい成果です。

 

まとめ:大切なのは「治療を続けられる」こと

加齢黄斑変性症の治療は、「継続」が鍵となります。
効果を実感できて、無理なく通院できること——これが、治療を長く続けるために必要な条件です。

当院では、患者さん一人ひとりの生活背景に寄り添いながら、最適な治療方針を一緒に考えています。

目の健康に不安がある方、治療について気になることがある方は、どうぞお気軽にご相談ください。

 

参考文献

GBD 2019 Blindness and Vision Impairment Collaborators. Lancet Global Health. 2021; 9(2): e144–e160.

 

石田眼科 石田 学

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