ICL工場見学に行ってきました。
2025年4月25日から28日まで、ロサンゼルスで開催されたアメリカ白内障・屈折矯正手術学会(ASCRS)に参加してきました。この学会は、白内障手術やICL(眼内コンタクトレンズ)などの最新の治療について、世界中の眼科医が集まって学ぶ、とても大きな国際学会です。
学会中には、ICLレンズを製造・販売している「スター・サージカル社」のロサンゼルス工場も見学してきました。ICL手術は、視力回復の選択肢として日本や中国などで急速に増えており、当院でも石田眼科本院や長野クリニックで行っています。
この工場では、世界中で使用されるすべてのICLレンズを製造しており、年間約40万枚も作られているとのことです。日本人の眼科医が見学に訪れるのは珍しいそうで、今回は特別に製造責任者の方とも直接お話しする機会をいただきました。
ICLレンズは「親水性ポリマー」という体にやさしい素材でできており、厳しい品質管理のもとで24時間体制で作られています。手術をする私たちとしては、レンズに異物が入っていないか、しっかり清潔が保たれているかなどがとても気になりますが、実際に現地で製造の様子を確認できたことで、より安心して患者さんに手術を提供できると感じました。
また、私たち日本の眼科医からの意見や要望も工場の方に伝えることができ、今後さらにICL手術の安全性や品質が向上していくことを期待しています。
石田眼科 石田 学
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