👁糖尿病と目の関係、知っていますか?
糖尿病性網膜症は「糖尿病の三大合併症」の一つであり、日本人の中途失明原因の第2位です。
網膜は、目の奥にあるとても大切な部分で、入ってきた光の情報を脳に伝える役割を担っています。ここには細かい血管がびっしりと張り巡らされており、高血糖状態が続くとその毛細血管が傷んでしまいます。
傷んだ血管は、
- 水漏れや出血を起こしたり
- 詰まって網膜が酸欠状態になったり
します。
そして酸素不足が続くと、新しい異常な血管(新生血管)が生えてきて、それが破れて硝子体出血を起こしたり、縮んで網膜を引っ張ることで牽引性網膜剥離に至ることもあります。
これらが進行すると、急激に視力が低下し、放置すれば失明にもつながります。
👥若い方にも増えている重症例
当院には年に数回、20代〜30代の若年層で重篤な網膜症の方が来院されます。
「糖尿病と診断されていたのに治療を中断してしまった」
そんなケースが本当に多いです。
診察時にはすでに網膜剥離が進行しており、非常にシビアな硝子体手術が必要になることもあります。
私はこのような難症例に対し、硝子体手術機器「Eva」を使用しており、特にDualリニアモードという特殊な設定が大変有用です。複雑な膜を安全に剥がすことができるこの機能は、手術成功の鍵になります。
👓糖尿病と診断されたら、まず眼科へ
糖尿病と診断されたら、ぜひ眼科を受診してください。
症状がなくても、網膜では静かに病気が進行していることがあります。
早期発見・早期治療が何より大切です。
あなたの「見える」を守るために、私たち眼科医がお手伝いします。
石田眼科医院
石田 学